出生前診断として有名なものには、新型出生前診断と羊水検査の2つがあります。
新型出生前診断の場合は、血液を利用することで胎児の状態を把握する検査です。
それと比較して、羊水検査は羊水を採取してその中の細胞を培養し、胎児の状態を検査していきます。
一般的には、前者の方が検査におけるリスクが小さいことがわかっています。
これは、検査の方法においてリスクを伴う手段を使わないからです。
新型出生前診断はあくまでも血液を採取するだけですが、羊水検査の場合には患部に針を刺すことになります。
確率は非常に低いですが、羊水が破裂してしまうこともありますので検査上のリスクは切り離せません。
一方で、感度については羊水検査の方が上です。
これは、非確定的検査と確定的検査の違いがあるからです。
羊水検査は、確定的検査によって結果を判断することになりますので、そこで生じた結果は確実性が高いです。
新型出生前診断はあくまでも非確定的検査であるため、陽性反応があった場合にはさらなる検査が必要になります。
新型出生前診断とは妊婦さんの血液に含まれる赤ちゃんのDNA断片を特定の染色体疾患を調べられる検査のことで、具体的には次の3つの疾患、ダウン症候群、エドワーズ症候群、パトー症候群を診断できます。
染色体疾患は他にもありますが、この3つで全体の約7割をしめています。
コンバインド検査は新型出生前診断の簡易型で、もともとは別々に検査されていた妊婦さんの血液検査と胎児の超音波検査を組み合わせて、赤ちゃんがダウン症候群またはトリソミーである確率を診断します。
新型出生前診断と比較して簡単に検査できますが、妊娠初期の11週から13週の間にしか行えませんし、制度は83%ありますが非確定的検査と呼ばれる簡易検査ですので、確定的検査を受けるかどうかの判断材料とするために行われます。
コンバインド検査でどのくらいの確率が出たら確定検査を受けるかはご夫婦の判断ですので、あらかじめ二人で話し合ってから受診することが望ましいと言えます。
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