新型出生前診断の結果が陰性と出たのであれば、精度は99パーセントと言われているので、まず大丈夫でしょう。
しかしよくある勘違いで、この検査で陰性なら何の病気もなく、五体満足で健康な赤ちゃんが生まれるということではありません。
新型出生前診断で判定ができる疾患は、3つだけです。
人の染色体は23組46本あります。1番から23番までの番号が付いているのですが、新型出生前診断で分かるのは13番と18番と21番の異常のみとなります。
それ以外の染色体異常や先天的な異常はこの検査ではわかりません。
心臓の弁がちゃんと閉じたり開いたりするかと言ったことや、心臓の弁がちゃんと4つあるかどうか、手の指の数が多かったり少なかったりしていないか、赤ちゃんの大きさはどうかなどは超音波検査(エコー検査)で見ます。
知能の遅れやアスペルガー症候群などの発達障害の有無は、新型出生前診断や超音波検査では分かりません。現代医療の力を駆使しても、これらを事前に知ることは不可能です。
高齢で妊娠をした場合、お腹の赤ちゃんの様子を知るために様々な検査を受けることがあります。
その中で近年注目されているのが新型出生前診断や胎児ドックと言われているものであり、どちらも非確定的検査に含まれます。
胎児ドックは超音波機器を用いて行いますが、一般的な妊婦検診とは異なりより精密な機器を用います。
初期や中期、後期と3回受けることができ、この検査によって内臓に奇形がないか、先天性の心疾患がないかを知ることが可能です。
流産や死産が起こることはありませんが、大変精密な機器を用いるため一般の産婦人科ではできないことが多いです。
新型出生前診断の場合、母体の血液を採血し、血液の中に含まれている赤ちゃんのDNAの断片を分析して判断をします。
ドックと同様に少量の血液を採取するのみであるので流産や死産のリスクは大変低く、さらに3つの染色体異常について知ることができます。
実施できるのは10週以降から15週ごろまでと決められていますが、他の出生前診断に比べると、早期から検査ができる特徴があります。
◎2024/4/1
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